2025年5月1日に、Suno AIのv4.5+がリリースされ、話題冷めやらぬ中でしたが。
なんと日本時間の9月23日深夜に最新モデルである「v5 Pro Beta」がリリースされました!!
公式Xの発表を見逃してました…。驚いた!!
SunoAIが最新モデルv5 Pro Betaをリリース!
前モデルからたった4カ月弱で最新モデルがリリースだなんて…生成AIの進化のスピードを感じざるを得ません。
【各モデルリリース時期】
- v3:2024年3月21日
- v3.5:2024年5月25日
- v4:2024年11月19日
- v4.5+:2025年5月1日
- v5:2025年9月23日←NEW
【英訳】
Suno v5ですべてが変わります。ProおよびPremierサブスクリプションメンバー向けに本日リリースされる世界最高峰の音楽モデルは、より没入感のあるオーディオ、リアルなボーカル、そして比類のないクリエイティブコントロールを提供し、音楽制作の方法を変革します。この画期的な進歩は、より良い曲を作るだけにとどまりません。v5は、音楽制作そのものを変革する、最先端の制作ツールを支えるインテリジェントな基盤です。
ということで早速v5 Pro Betaを使ってみました!
v5で制作してみて思ったこと
まず真っ先に感じたのが「音質すごく綺麗になってる…!!」でした。
「ボーカル音声」と「Instrumental(ボーカルなし)音声」とがくっきりと分かれているように聴こえて、雑音が少なく、それぞれがとてもクリアに感じます。
前モデルからも感じていましたが、「AIがこの曲を作った」と言わなければ分からないレベルまで来てしまった…といってもいいと思います。
あとはボーカルの一貫性の向上、リマスター版やリミックス版での追従性の高さなど。最新モデルとしてかなり満足のいくアップデートでした。

v3.5/v4.5+/v5を聴き比べてみて
Suno AIを1年以上前から知っていたので、以前のモデルからのどれだけ進化したか、ひしひしと実感しています。
下記がSuno AIについてまとめた記事になります。

ということで、以前使っていたころ(2024年の5~6月頃)の楽曲がSuno AIのデータで残っていたので、これを機に当時「v3.5」で作った曲から「v4.5+」「v5」を使って同じ曲でリマスター版を作り、聴き比べてみました。
v3.5:ノイズ混じりで音の幅が狭い
まずはv3.5(2024年5月25日リリース)です。
2024年当初は「AIが歌ってる!」「AIで音楽が作れるなんて凄い!」と革新的でした。
実際に私が運営していたTikTokアカウントでも、AIで作った音楽をアップすればそれなりに再生数やいいねが付き、凄い時代が来たな~としみじみとしてましたが。
改めて1年半ぶりくらいに聴くと、やはりボーカル・楽器ともに音質も悪く「電子感あふれるAI音楽だな」と感じますね。
v4.5+:人間が歌っているような自然な楽曲
続いてv4.5+(2025年5月1日リリース)です。
v3.5からの進化が凄まじいですね。この間がたった1年。恐ろしいです。
今回はリマスター版を使っているのでメロディに変化はありませんが、音質が格段に向上しているのがわかると思います。
v5:楽器もボーカルも際立ってハッキリ聴こえる
最新モデルの v5(2025年9月23日リリース)です。
前モデルv4.5+までの進化が凄すぎて、v5との差異はあまりないように感じますが、よく聴いてみると楽器もボーカルもしっかりと音を持っていて際立っています。
とくにイヤホンやヘッドフォンで生成された曲を聴くと、ギターやドラムなどそれぞれ楽器や、歌っている声に立体感があり、とても1つの生成AIツールで作られた音楽とは思えないくらいの出来栄えだと思います。
あとは、ボーカルの声にノイズが混ざることがほとんどなく、クリアに感じます。それこそ誰かが本当に歌っているみたいに。それくらいに音質が良くなったと感じています。
今回モデルごとに比較してみた楽曲以外にも、いくつか曲を制作してみました。
✅v5で作ってみた楽曲
自作したGPTsを使って、たった3回の指示でできたのが下記の楽曲です。
GPTsは下記の記事で紹介しています。

エーテルの街:エレクトロニクスポップ
「異世界のような不思議なエレクトロニクスポップ」とGPTsに指示を出すと、下記のように詳細を聞いてくれました。
しかも例まで提案してくれています…有能すぎます。ちなみにこんな設定はしてなかったはずです。ChatGPTさんが有能なのです。すご。
便利すぎなのでこれを参考に下記のように指示を出しました。
GPTsで提案してくれた詳細を2~3か所を変更して、コピペして指示を出すと、あっという間に下記のような歌詞を作ってくれました。
あとはSuno AIの「style of music」に入力するプロンプトを生成してもらえればOK!
あとはSuno AIに「歌詞」「曲調のプロンプト」「曲名」を入力し、作成ボタンを押せばあっという間に曲の出来上がりです!
いかがでしょうか?たった3回のやり取りで作った楽曲にしては、出来栄えは悪くないのではと思います。
女性ボーカルの声が透き通るようですね。確実に音質が上がってます。
未来航路:5人組の男性アイドルたちが歌うJ-POP
今回は、GPTsに曲名を30個ほどリストアップしてもらい、そこから気になった曲名で歌詞とプロンプトを生成してもらいました。
以前にもこの5人の男性アイドルたちの楽曲を作っていて、声の特徴を何度も繰り返して使えるように「ペルソナ」に保存していました。
このペルソナを使って生成した楽曲ですが、ペルソナに登録された声の一貫性が保たれやすくなっていると思います。
私の所感ですが、以前のv4.5+の一貫性の維持は体感だと4~5割くらい。今回リリースされたv5の最新モデルだと6~7割は維持できているのではないでしょうか?
それくらい同じキャラクターを使ってコンテンツを生成できるハードルが下がったといえます。
まとめ
Suno AIは、この1年半ほどで「AI音楽はちょっと機械っぽい」と感じていた段階から、「人間が歌っているのとほぼ変わらない」レベルへと大きく進化してきました。
特に最新モデルのv5 Pro Betaでは、音質やボーカルの一貫性、そして楽器の立体感までもが格段に向上し、プロの音源と並べても違和感がないほどの完成度に仕上がっています。
さらに、GPTsとの組み合わせでプロンプトや歌詞作成もスムーズになり、数回のやり取りだけで本格的な楽曲を作れる環境が整ってきました。
もはや「AIで音楽を作る」という段階から、「AIと一緒に音楽をプロデュースする」時代に突入したといえるでしょう。
これからは、アイドルやキャラクターソング、ゲーム用BGMなど、特定の世界観に沿った音楽制作もより簡単に、そして高品質に実現できそうです。
Suno AIの進化は、音楽クリエイターの可能性を大きく広げてくれる強力なパートナーになっていきそうですね。
コメント